112位 ゲインズバラ「青衣の少年」
トマス・ゲインズバラ『青衣の少年』
背景を抽象的に描き人物を際立たせた肖像
- 絵画の題名 青衣の少年
- 絵画の作者 トマス・ゲインズバラ(イギリス)
- 美術様式 ロココ
- 絵画の制作年 1779年
- 絵画の画材 油彩、カンヴァス
- 絵画の寸法 177.8cm × 112.1cm
- 絵画の所蔵 ハンティントン・ライブラリー (アメリカ、カリフォルニア)
描かれている少年が誰であるのかは確かではないが、肖像画に革命をおこしたともいえる作品。
従来までメインで使用されることのなかった寒色である青を全身に使用し、
背景を抽象化させることで肖像画の目的である肖像を際立たせることに成功している。
参考ページ「常識として知っておきたい世界の名画ランキング の記事一覧 知欲」
「青衣の少年」について、視覚障がいをお持ちの方にもイメージが伝わるよう、詳しく解説します。
作品の概要
「青衣の少年」(原題:The Blue Boy)は、18世紀イギリスの画家トマスゲインズバラの代表作です。光沢のある青いサテンの服を身にまとった少年を描いた肖像画で、
現在、アメリカカリフォルニア州のハンティントンライブラリーに所蔵されています。
絵画の詳細な説明
構図:画面全体に、ほぼ等身大の少年が立っています。少年はやや左向きで、視線は鑑賞者の方へ向けられています。
背景には、暗い色調の風景がぼんやりと描かれています。
表情・ヘアスタイル・視線:少年は、落ち着いた、少し物憂げな表情をしています。
髪は長く、ふんわりとカールしており、肩にかかっています。
視線は鑑賞者をまっすぐに見つめており、堂々とした雰囲気があります。
色彩
少年の服は、鮮やかな青色のサテン生地でできており、光沢があります。服には白いレースや装飾が施され、青色とのコントラストが美しいです。
少年の肌は白く、頬にはわずかに赤みがさしています。
少年の髪は、茶色で、光の当たり具合によって、明るい茶色から、暗い茶色に変化して見えます。
背景は、暗い緑色や茶色などで構成され、少年の青い服を際立たせています。
時代背景
この絵は、1770年頃に描かれました。当時のイギリスは、貴族や富裕層が肖像画を盛んに制作させていた時代です。
ゲインズバラは、肖像画を得意とする画家として、上流社会で人気がありました。
作者の意図・作品の評価
ゲインズバラは、少年の上品な雰囲気と、青い服の美しさを際立たせることを意図したと考えられています。この作品は、ゲインズバラの代表作として高く評価されており、美術史に残る名画の一つとされています。
また、この作品は、服飾史の資料としても、重要な意味を持っています。
補足情報
この絵のモデルとなった少年は、裕福な金物商の息子ジョナサンバトールであるという説がありますが、確証はありません。ハンティントンライブラリーでは、同じく有名なトーマスローレンスの肖像画「ピンク色の少年」と並んで展示されており、
二つの作品は対比して語られることが多いです。
この解説が、視覚障がいをお持ちの方にとって、作品をイメージする助けになれば幸いです。
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