49位 ミケランジェロ「最後の審判」 ミケランジェロ・ブオナローティ『最後の審判』 天国へ昇る者、地獄へ落ちる者、そしてキリスト
- 絵画の題名 最後の審判
- 絵画の作者 ミケランジェロ・ブオナローティ（イタリア）
- 美術様式 盛期ルネサンス
- 絵画の制作年 1536年?1541年
- 絵画の画材 フレスコ、壁画
- 絵画の寸法 1440cm × 1330cm
- 絵画の所蔵 ヴァチカン美術館（ヴァチカン市国）
「最後の審判」キリストが再臨し、生前のおこないを審判され、天国と地獄へと振り分けれらるこの世の最後の日。 画面向かって左側には天国に登る善人たち、右側には地獄に落ちる悪人たち、そして真ん中に再臨したキリスト。 システィーナ礼拝堂の祭壇画として、非常にわかりやすい構図で描かれた。 彫刻家でもあったミケランジェロらしい筋骨隆々な肉体美が特徴的。
参考ページ「常識として知っておきたい世界の名画ランキング の記事一覧 知欲」
作品の概要
★ミケランジェロ「最後の審判」を視覚障碍者の方へ解説
ミケランジェロが描いた「最後の審判」は、とても大きく、たくさんの人が描かれた絵画です。
まるで映画を見ているような、ダイナミックな絵画です。
視覚障碍者の皆さんにも、この素晴らしい作品の世界を感じていただきたく、絵画の内容を詳しく説明します。
絵の構図
中央にキリストが大きく描かれています。 筋肉が発達した、とても強い体つきをしています。
怒っているような、悲しんでいるような、複雑な表情をしています。
キリストの周りには、天使たちがいます。 ラッパを吹いたり、大きな旗を持っていたりします。
キリストの足元には、死んだ人たちが集まっています。
古い時代の服装をしている人もいれば、裸の人もいます。それぞれが、自分の生きた証を背負っているように見えます。
絵の上の方には、天国へ行く人たちが描かれています。
喜んで天国へ向かう人、少し不安そうな顔をしている人など、様々な表情の人々がいます。
絵の下の方には、地獄へ落ちる人たちが描かれています。
悪魔に引きずり込まれたり、苦しんでいる様子が描かれています。
色彩
キリストは、健康的で明るい肌の色をしています。 力強い筋肉が浮き出ているのがわかります。
天使たちは、白い服を着ています。 輝いていて、神聖な感じがします。
死んだ人たちは、様々な色の服を着ています。 昔ながらの服装をしている人もいれば、現代の服装をしている人もいます。
地獄は、暗い赤色や黒色で描かれています。 恐怖を感じさせるような、不気味な色合いです。
表情・ヘアスタイル・視線など
キリストは、眉をひそめ、口を少し開けています。 怒りや悲しみ、そして深い考えを感じさせます。
天使たちは、優しく微笑んだり、真剣な表情をしたりしています。
死んだ人たちは、それぞれが異なる表情をしています。 喜び、悲しみ、恐怖、絶望など、様々な感情が読み取れます。
時代背景・作者の意図・作品の評価
この絵が描かれたのは、ルネサンス時代という、芸術が大きく発展した時代です。
ミケランジェロは、この絵を通して、人々に「善悪の判断」や「死後の世界」について考えさせようとしたと考えられています。
この絵画は、その壮大さや、人間の感情を深く描いた表現力から、多くの人々に感動を与え続けています。
しかし、その裸体表現などから、当時の人々からは批判された部分もありました。
まとめ
ミケランジェロの「最後の審判」は、キリスト教の世界観を表現した、とても壮大な絵画です。
様々な感情やドラマが描かれており、見る人々に深い印象を与えます。
視覚障碍者の皆さんにも、この絵画の世界を感じていただけたら幸いです。
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