47位 ダヴィッド「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの戴冠式」 ジャック・ルイ・ダヴィッド『皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの戴冠式』 戴冠式の様子をほぼ等身大で細密に描く歴史画
- 絵画の題名 皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの戴冠式
- 絵画の作者 ジャック・ルイ・ダヴィッド（フランス）
- 美術様式 新古典主義
- 絵画の制作年 1805年?180年
- 絵画の画材 油彩、カンヴァス
- 絵画の寸法 629cm × 926cm
- 絵画の所蔵 ルーヴル美術館（フランス、パリ）
1804年にパリのノートルダム大聖堂でおこなわれたナポレオンが皇后に戴冠する戴冠式を描く。 作者は新古典主義の巨匠ダヴィッド。 横幅10メートル弱の大作で人物はほぼ等身大、鑑賞者が実際にその場にいるかのような臨場感を与える。 製作依頼をしたのはナポレオン自身で、完成作を大変気に入ったという。
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作品の概要
★ダヴィッド「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式」を視覚障がい者の方へ解説
構図
この絵画は、まるで映画の一場面を切り取ったかのように、ダイナミックな動きとたくさんの人物が描かれています。
中央: ナポレオンが皇后ジョゼフィーヌに自ら冠を授けている場面が最も大きく描かれています。
ナポレオンは力強く立ち、ジョゼフィーヌは少し驚きながらも穏やかな表情をしています。
周囲:下: 教皇や高位聖職者たちが儀式を執り行っています。
彼らの顔は厳粛な表情で、儀式に集中している様子がわかります。
上: 観覧席には、ナポレオンの家族や有力者たちが座っています。
それぞれが異なる表情や仕草をしていて、それぞれの個性を感じることができます。
背景: ノートルダム大聖堂の壮大な空間が広がっています。高い天井や豪華な装飾が、神聖な雰囲気を醸し出しています。
色彩
絵画：全体の色は、華やかで重厚な印象です。
人物:ナポレオン: 赤と白の豪華な衣装を身につけ、金色の月桂冠をかぶっています。肌は健康的な色で、力強い印象を与えます。
ジョゼフィーヌ: 白いドレスに金色の刺繍が施された華やかな衣装です。肌は白く、上品な印象を与えます。
周囲の人々: それぞれ異なる色の衣装を身につけ、華やかな雰囲気を作り出しています。
背景:壁: 豪華な装飾が施され、金色や赤色など暖色系の色が多く使われています。
床: 赤色の絨毯が敷かれており、神聖な雰囲気を強調しています。
時代背景と作者の意図
この絵画が描かれたのは、ナポレオンが皇帝として即位した直後です。
ナポレオンは、この絵画を通して、自分の権威とフランス帝国の栄光を後世に伝えようと考えました。
画家ダヴィッドは、この絵画に当時のフランス革命の理想と、古代ローマ帝国の威厳を融合させようとしています。
ナポレオンを英雄として描き、彼の戴冠式を歴史的な出来事として記録に残そうとしたのです。
作品の評価
この絵画は、その壮大さと歴史的な価値から、世界中で高く評価されています。
ナポレオンの肖像画としては最も有名な作品の一つであり、フランス革命後のフランス美術を代表する作品の一つとしても知られています。
補足
視線: 各人物の視線は、儀式の中心であるナポレオンとジョゼフィーヌに集中しています。
ヘアスタイル: ナポレオンは短い髪、ジョゼフィーヌは当時の流行の髪型をしています。
表情: 各人物の表情は、喜び、厳粛さ、緊張感など、様々な感情が読み取れます。
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