★26位 ゴヤ「裸のマハ、着衣のマハ」。
着衣と裸をペアで描き官能的すぎて100年封印された超問題作。
- 絵画の題名 裸のマハ。
- 絵画の作者 フランシスコ・デ・ゴヤ(スペイン)。
- 美術様式 ロマン主義。
- 絵画の制作年 1798年?1803年頃。
- 絵画の画材 油彩、カンヴァス。
- 絵画の寸法 97cm × 190cm 。
- 絵画の所蔵 プラド美術館(スペイン、マドリッド)。
当時、超問題作とされた作品。
西洋美術では、女性の裸体を描くときには「神話」を借りる必要があった。
実在の女性の裸体を描くことは大変よろしくないが、神話であればOKというルールがあった。
ゴヤはそのルールを破り、異端審問にかけられるほどの大問題となった。
本作はまったく同じ構図で着衣の『着衣のマハ』と裸体の『裸のマハ』とペアの作品で、。
2枚1組で衣服を脱がすことが連想され、女性の陰毛を初めて描いた作品ともいわれ問題となった。
その後100年の間、プラド美術館の地下にしまわれていた作品である。
ちなみに「マハ」は人名ではなく、スペイン語で「小粋な娘」をあらわす。
参考ページ「常識として知っておきたい世界の名画ランキング の記事一覧 知欲」
作品の概要
ゴヤ(フランシスコ・デ・ゴヤ)の名作「裸のマハ」と「着衣のマハ」は、スペイン美術史において特に有名な二つの作品です。
以下はそれぞれの絵画について、視覚障碍者の方がイメージしやすいように、詳しい構図や色彩を説明します。
1. 裸のマハ(La Maja Desnuda)
構図: 中央に、背中を少し反らせた女性が横たわっています。
女性は完全に裸で、脚を少し組み、肘を背もたれに置いてリラックスした姿勢を取っています。
視線は正面に向かい、観る者を直接見つめるような表情をしています。
彼女の表情は自信に満ち、挑発的です。
背景は単純な布地のようなもので、彼女の肌を引き立てるために暗い色調が用いられています。
色彩: 肌は明るく、なめらかで自然なトーンです。
背景はダークグリーンやブラウンのような深い色で、彼女の身体が際立つようにしています。
光の当たり具合が絶妙で、身体の立体感を強調しています。
印象: エロティックでありながらも上品さが感じられる作品です。
人間の肉体の美しさが率直に描かれています。
2. 着衣のマハ(La Maja Vestida)
構図: 同じく中央に女性が横たわっています。
姿勢や配置は「裸のマハ」とほぼ同じです。
しかし、彼女はフル装飾の衣装を着ており、頭から足まで覆われています。
視線は「裸のマハ」と同様、観る者を直接見つめていますが、服を着ていることで挑発的な印象は少し和らいでいます。
色彩: 女性の衣装は白とゴールドを基調とし、緑や黒のアクセントが加えられています。
特にウエストや袖に施された刺繍やディテールが精巧です。
背景は「裸のマハ」と同じように暗い色調で、衣装の鮮やかさが強調されています。
印象:
裸のマハに比べ、よりフォーマルで洗練された印象があります。
女性らしい優雅さと気品が際立っています。
両作品の共通点と対比:
視線: 両方とも観る者に向けられた強い視線が特徴で、観る者との心理的な距離を縮めます。
ポーズ: 同じ横たわる姿勢で、女性のエレガンスを表現しています。
対比: 裸と衣服の対比は、人間の内面と外面、美と品位、官能と社会的規範といったテーマを暗示しているとされています。
ゴヤは、この二つの作品を一対として描いたと考えられています。
「裸のマハ」が人間の純粋な自然美を象徴する一方、「着衣のマハ」は文化や規範が女性の美をどう包み込むかを示唆しています。
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