踊りの花形（エトワール）

★15位エドガー・ドガ「踊りの花形（エトワール）」。
華やかな舞台の光と影を描き出す「踊り子の画家」最高傑作。
/

絵画の題名踊りの花形（エトワール）。

絵画の作者エドガー・ドガ。

美術様式印象派。

絵画の制作年 1876年。

絵画の画材モノタイプ、パステル、紙。

絵画の寸法 60 cm × 44 cm 。

絵画の所蔵オルセー美術館（フランス、パリ）。

踊り子を多く描いたドガの代表作。
舞台の中央でスポットライトを浴びる花形（エトワール）と、。
その後ろのほかの踊り子たちや黒服の男性を描くことで、。
舞台の上に光と影、人間ドラマを描き出す。
エトワールのポーズが決まる直前の一瞬を捉えたデッサン力と表現力が見事な名作。

参考ページ「常識として知っておきたい世界の名画ランキングの記事一覧知欲」

作品の概要

エドガー・ドガの名作「踊りの花形（エトワール）」は、バレエダンサーの美しさと舞台上の輝きが印象的な絵画です。
この作品は印象派の特徴を持ちながらも、ドガの独自のスタイルが色濃く反映されています。
以下に、視覚障碍者の方に向けて、できる限り詳細な説明を提供します。

1. 構図

この絵画は、舞台上で踊る一人のバレエダンサーを中心に描かれています。
画面の大部分をこのダンサーが占め、彼女の体は斜めの角度で描かれています。
以下が主な特徴です。
ダンサーの位置：舞台のほぼ中央、画面のやや右寄りに位置しています。
ポーズ：片足を床につけ、もう片足を優雅に上げ、腕をバランスよく広げています。
このポーズは、軽やかで柔らかい動きを感じさせます。
背景の舞台：観客席や舞台袖はほとんど描かれておらず、背景は抽象的で、舞台のスポットライトの光を感じさせるぼかした表現になっています。

2. 色彩

「エトワール」の色彩は、明るいパステル調を基調としており、柔らかく繊細な印象を与えます。
バレエ衣装：ダンサーが着ているチュチュ（バレエ衣装）は白を基調にしており、淡いピンクや青の反射光がさりげなく加えられています。
この色使いは、衣装の柔らかい質感や動きを表現しています。
肌の色：肌は温かみのある薄いベージュやピンクで描かれ、健康的で柔らかな印象を与えます。
背景：背景は淡い緑や青、灰色が混ざり合い、舞台の奥行きやライティングの効果を表現しています。
明確な形はなく、ダンサーを際立たせるための柔らかなコントラストを作り出しています。

3. 質感と光

ドガはパステル画の技法を用いて、この作品を描きました。
そのため、絵全体が粉っぽい質感を持ち、柔らかく滑らかな表現が特徴です。
光の効果：ダンサーにスポットライトが当たっているような描写が特徴で、衣装や肌が明るく光っています。
背景が暗めのトーンで抑えられているため、ダンサーが輝いて見えます。
動きの表現：チュチュのふんわりとした広がりや足の動きの一瞬を捉えた描写から、ダンサーの動作の軽やかさが伝わります。

4. 全体的な印象