夜のカフェテラス

14位ゴッホ「夜のカフェテラス」。
大好きな夜の行きつけカフェを描く穏やかな時。

絵画の題名夜のカフェテラス。

絵画の作者フィンセント・ファン・ゴッホ（オランダ）。

美術様式ポスト印象主義。

絵画の制作年 1888年。

絵画の画材油彩、カンヴァス。

絵画の寸法 81　 cm × 65.6 cm 。

絵画の所蔵クレラー・ミュラー美術館（オランダ、ヘルダーラント）。

「星月夜」と同じく夜を描いたゴッホの代表作。
「ひまわり」「自画像」とともにあまりにも有名な作品。
南フランスのアルルにあるカフェを描いており、人が賑わっているのがわかる。
夜なのに「黒」を使用せず青で描き。
ゴッホが「夜」そのものを描くことにはまっていた時代の作品。
本作含めゴッホ作品に出てくる夜空の星々は。
適当に描いているのではなく天文学上正しい配置で星が描かれていることがわかっている。
このカフェは現在も「カフェ・ファン・ゴッホ」として現存している。
ゴッホはよくこのカフェを利用していて、お気に入りのカフェを描いた。
37歳でピストル自殺したこと、ゴーギャンとの共同生活。
耳を切り裂いた自画像、弟テオとの関係と死。
生前に1枚しか絵が売れなかったことなど、作品のみならずその劇的な人生が。
今なお多くの人を惹きつける芸術家ゴッホの代表作。

参考ページ「常識として知っておきたい世界の名画ランキングの記事一覧知欲」

作品の概要

ゴッホの「夜のカフェテラス」を、視覚障碍者にも作品の魅力が伝わるよう、詳しく説明します。

1. 全体の構図

場面設定：夜の街角にあるカフェテラスが描かれています。
カフェはテラス席が中心で、店内から漏れる明かりが外を温かく照らしています。
画面左側：カフェの建物が大部分を占め、オレンジ色の光が窓やテラスを通じて広がっています。
画面右側：石畳の道がカフェから離れる方向へ続いており、奥に建物の列が見えます。
画面上部：夜空が描かれており、小さな星々が輝いています。
視点と構図：視点は地上からやや低い位置で、カフェの賑やかさと街の静けさを同時に感じられる構図になっています。
視線が自然と奥へ誘導される遠近法が使われています。

2. 色彩

ゴッホ特有の鮮やかで大胆な色使いが特徴的です。
カフェの明かり：黄色やオレンジ色が中心で、温かみと活気を感じさせます。
光が柔らかくテラスや石畳に反射しています。
夜空：濃い青色を基調とし、星の光が白や黄色で描かれています。
空の暗さとカフェの明るさが対照的です。
石畳の道：青や紫のニュアンスを含む暗い色調が使われていますが、カフェから漏れる光が一部を明るくしています。
建物：カフェ以外の建物は、暗い茶色や灰色で、カフェの明るさを引き立てる背景として描かれています。

3. 細部の描写

カフェのテラス席：丸いテーブルや椅子が並び、数人の人物が食事や会話を楽しんでいる様子が描かれています。
人物の輪郭はシンプルで、色と光で雰囲気を伝えています。
街並み：石畳の道は凹凸が描かれており、奥行きを感じさせます。
建物はシンプルながらも連続性を持って描かれ、遠近感を強調しています。
夜空と星：点描的な筆使いで星々が描かれており、空全体が柔らかな光で満たされているような印象を与えます。

4. 絵の感覚とテーマ